この間、渋谷の地下道を歩いていたら、こんなポスターがありました。この花魁が、あまりに誇り高く、まるで迫って来る様なエネルギーを放っていたので、あらがえず、写真を撮りました。赤のパワーもあるでしょう。テカってて、ごめんなさい。(ちなみに、CHAKAとはアフリカの言葉で赤とか炎という意味です)

PSY・Sをやっていた頃(1985~96年)、私は、よく「格闘技と人形浄瑠璃にはジャズを感じます」と言って、ある人にはスルーされ、ある人には興味を持って頂き、ある人には不思議がられました。

私が人形浄瑠璃:いわゆる文楽というものを初めて観たのは大学時代の演芸のゼミ。

二代目・桐竹勘十郎さん(故人)という人間国宝:女優の三林京子さんのお父様:が来て下さって、実際に人形を触らせて頂いた時でした。(三林さんは、桂すずめさんという落語家でもいらっしゃいます)

現在の人形浄瑠璃では、一体の人形を3人で動かします。

主遣い(おもづかい)と云われる人が首(頭部)と右手。左遣いは左手のみ。足遣いが脚を操作します。

「頭」と呼ばれる主遣いに合わせて、当然、何のカウントも、声で合図を出すでもなく、呼吸を合わせて動かします。

それを拝見した時「うわ~~、ジャズや!」と、大変に感動したのを覚えています。

何度か劇場にも足を運びました。音楽と、歌(というか歌と語り)と、人形使いが一緒になって、1つの素晴らしい世界を作ります。言葉がわからなくても感動しました。(今の文楽は、字幕がついていたり、現代語訳を聞きながら観賞できるシステムが借りられたりします)

まじ、素晴らしいです
yeah!

人形浄瑠璃は、どうしても、鮮やかな衣装の女性の人形に目が行ってしまいます。綺麗なお姫様が、悲恋や嫉妬に正気を失うような瞬間を表現する、人形のからくりも怖くて、すごいです。

何がジャズかと訊かれると、「なるほど!」と言って頂ける答えは出来ないのですが、私が感じている、音楽としてのジャズのリズムは、メトロノーム的な正確さを追求するものではなく、そこに、そのミュージシャン独特の「よれ」があり、私はそれがとても好きなのです。

複数のミュージシャンで演奏する時には、そのミュージシャンのブレンドが生み出す、そのメンバーのみの「全体のよれ」があります。誰か1人でもミュージシャンが変わると、またその「よれ」は微妙に変わります。

ジャズとは、その「よれ」を楽しむもの、と言ってしまうのは大変に乱暴で、怒られるかもしれませんが、私はその「よれ」が、ジャズ以外のほとんどのスタイルの音楽では、より正確にミュージシャン全員が合わせようと矯正されている種類のものだと感じていて、その「よれ」と似た何かを人形浄瑠璃にも感じるのです。(下手な説明ですが)

何人ミュージシャンがいても1になるように心を合わすのではなく、人数分の模様が見えるように演奏されている、みたいな感じでしょうか?

Max RoachにとってのClifford Brown。
Herbie HancockにとってのTony Williams。

のような、運命的な化学反応のような、その組み合わせによってしか生まれない「よれ」に、私はわくわくしてしまうのですね。

人形浄瑠璃も、3人の人形遣いが “せ~の” と、かけ声をかけたり、1・2・3・4とカウントをして、きっちりと合わせるというより、その3人同士が御互いを敏感に感じながら一体の人形を動かして行く様子に、私は、ミュージシャンの組み合わせによってしか生まれない「よれ」の様なジャズを感じるのです。

人形浄瑠璃をジャズっぽいと感じているのが私1人だけだったとしても、それとは関係なく、人形浄瑠璃もジャズも素晴らしいものです。

このポスターの子、ほんまに、ええわぁ。

観に行きたいなぁ。

「ジャズっぽいもの #2: 人形浄瑠璃」に7件のコメントがあります
  1. なんで?
    コメントしてるのに載らない!何か悪い事かきましたか?上手くつながってないのかな~応援したくても出来ない!よっぽどのだけにしてもらいたいな。


  2. 鶴野さん

    コメント、届いてませんよ~~

    私は、基本
    「私以外の誰かに迷惑がかかるもの」
    「誰かを攻撃するもの」
    「私を攻撃するもの」
    「著作権等にひっかかるもの」
    など、それ以外は全部公開させて
    頂いてますよ~~

  3. 有り難うございます
    すいません。ちゃんと送るようにします。これからも宜しくおねがいします。

  4. 人形浄瑠璃
    CHAKAさん、
    地方都市で音楽活動をしているものです。
    昨年11月に素敵なライブを一度拝見いたしまして以来、尊敬しています。
    そしていつも、ブログ愉しませていただいています。

    今回の人形浄瑠璃=ジャズ説の
    ”よれ”のお話にとても感じ入りました。
    ”ジャズは人数分の模様が見えるように演奏されている”
    というお言葉にも…

    自分のブログからこちらに、
    リンクを貼ってご紹介したいのですが、お赦しいただけますでしょうか?

  5. ありがとうございます
    >asamiさん

    私の文章にそのような言葉を
    下さいましてありがとうございます。

    リンク、宜しくお願いします。

    asamiさんのブログも拝見したいです。

    また、コメントをありがとうございます。
    一言でも何か書いて下さることは
    大変な喜びなのです。

  6. わかります!!
    初めまして
    チャカさんのことは大阪ロイヤルホースで知り、何度かライブを拝見させて頂いております
    ブログも楽しませて頂いております

    文楽にジャズを感じる、という感覚ですが、すごくよくわかります!
    私も同じことを感じているからです

    ジャズってその場に集まったものでその時にだけ出来る世界が魅力だと思うのです

    だから文楽以外にもファッションやフラワーアレンジメント、料理なんかにもジャズを感じたりします

    結構ジャズって身近に溢れていますよね♪
    そういうものたちが大好きです

  7. Unknown
    CHAKAさま
    お許しをいただき、本当にありがとうございます!
    ブログに書きましたら、メールにて、URL
    とともに、お知らせさせていただきます。
    ※万年筆で日記?を書くお話も素敵でした。

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